ちろりん村とは

設立の思い

設立趣旨書

“子育て”は「次代を担う子どもたちを育てる」という社会の大切な仕事です。しかし現在は、核家族化がすすみ家庭や地域の育児機能が低下する中で、子育て中の親の負担感が増すとともに、孤立した子育てからくる育児不安や虐待等が地域の課題となっています。

また親の就労率の向上に伴い保育ニーズは多様化し、既存のサービス以上の利便性、経済性を考慮した細やかな対応が求められています。

“ちろりん村”は、2000年より子育て支援活動を始め、親子ひろばや食育講座等を開催する中で子育てを楽しめない親や居場所のない親子の存在に気づき、深刻な問題が生じる前の段階で子育て家庭を支えるしくみを地域の力で実現する必要性を強く感じました。

また「食」に関しては、家庭の食の外部化率の上昇や食材への不安、食の洋風化、生活リズムの乱れなどが子ども達の健全な生活や食嗜好に影響を及ぼしています。

子どもが健やかに育ち親が子育てに喜びや楽しみを持てる社会をめざし、特定非営利活動法人ワーカーズ・コレクティブちろりん村を設立し以下6つの理念を実現していきます。

 

<活動理念>

  1. 子育て中の親の育児不安や負担を軽減するために、親子向けの講座や親子ひろば等をとおして「人と人」をつなぎ、「顔」が見える関係や居場所づくりをすすめる。
  2. 多様化する保育ニーズに対応するため、拠点型、出張型、家庭訪問型など必要な仕組みをつくるとともに、子育て家庭を孤立させないよう支え合える地域社会をめざす。
  3. 「地域の力!みんなで子育て!」を目的に行政、企業、他団体と連携して子どもを取り巻く課題解決や子育ての環境の改善をはかるための講演会や学習会を開催し、子育て中の親や市民が主体的に問題解決にかかわるよう支援する。
  4. 子育て支援を社会的事業として継続するために、協同労働の形で事業を運営し高齢者を含めた多世代が関わる循環型の地域事業とする。
  5. 食を大切に思う子ども」や、食を通して「生きる力」を育むために食育活動として料理講習や食育イベント等を継続し、子どもの生涯にわたる健康を支援していく。
  6. 乳幼児から小・中・高校生、若者支援に至るまでを「子育て支援」ととらえ、次世代育成を見据えた活動を目指し、情報を発信していく。
 

ワーカーズ・コレクティブちろりん村の主な活動紹介

ワーカーズ・コレクティブちろりん村は、保育園の給食業務の受託と、地域の子育て支援として、親子ひろば、食育活動、子育てに関する講座や講演会等を行っています。

● 給食委託事業

生活クラブ保育園ぽむの給食業務を受託しています。
安心・安全な生活クラブ生協の食材を利用した手作りの給食を提供しています。
保育園では五感をとおした食育体験を実践しています。

● ひろば・相談事業

活動名称:“親子ひろば”

 地域の公共施設を利用して開催しています。手遊びやわらべうた、
絵本の読み聞かせ、親子体操など楽しみます。親子ひろばの目的は、
母親同士の交流です。自由におしゃべりする時間を設けて、
スタッフは関係づくりを支えます。

● つどい事業

活動名称:子育て支援事業“ふれーず”

<親子向け>親子で参加できるイベントや、毎月2回定例の講座
(リトミック、積み木講座)を行い、一緒に遊んだり、子育てについて
学習したりしながら地域での仲間づくりをしていきます。
五感を使った体験を重視しています。
<親向け>子育てに関する講演会や保育者向けの研修会を企画・開催します。
また季節のリースづくりや手作り品、薬膳、孫育て講座、育メン講座を実施します。

● 情報提供(地域、子育て、食育)

保育園や親子ひろば、講座参加者に向けて情報提供(子育てや食に関する情報)をしています。ホームページ(2010年12月開設)も活用していきます。

● 食育事業

活動名称:子ども料理体験教室“ふれーずシェフ”

地域の子どもたちに向けて食育を推進するために、毎月子ども料理教室を
行っています(3歳~小学生対象)。1汁2菜+デザートの季節の献立を
子どもたちが作りあげます。料理の体験を通して、子どもたちは生きる力をつけ、
自分に自信を持ちます。教室の調理器具は子ども専用のものを、食材は生活クラブ生協の
お店で購入しています。年に1~2回親子クッキングを実施します。
(昨年は祖父母とクッキング、今年はパパとクッキング)

● 食育に関する協働事業・・西東京市や社会福祉協議会の助成金事業

活動名称:「土・光・水 食べ物の旅」

年間を通して市民体験農園で畑の体験をしました。土に始まり土に終わる農作業の中で子どもたちは食べ物が生育する様子を見ます。食べ物にとって土・光・水が欠かせないこと、生育するには長い時間と広い空間と多くの人手が必要であること、農作業の大変さ(気温、姿勢、力仕事、草取り、花粉つけ・・)などを体験しました。

活動名称:「こども料理サポーター養成講座」

子どもの食育活動のサポーターをする大人の養成をしています。
内容は講座と子ども料理について学ぶ実践編、「子ども料理検定」の問題作成をします。修了後は地域の方に向けての料理講習を企画・実施していきます。
活動名称:「こども料理検定」
料理に関する基礎的なクイズに挑戦します。ジャンルは5つ。(調理、食材、マナー、器具、エコ)に分かれています。
食への興味・関心を深めます。

● 食育出張講座

活動名称:エコニコクッキング

市内の小学校や児童館へ料理教室の出前講座をしています。
エコとクッキングを交えた小学生向けの講座です。
料理教室の対象は乳幼児から男性向け、高齢者まで様々なご要望に応じます。

●環境関連(エコプラザ西東京にて)

活動名称:エコプラザ親子ひろば

わらべうた、絵本の読み聞かせ、エコ・クッキングのデモと試食、
廃材を使ったおもちゃの紹介とおもちゃ作りなどをします。(月1回 第1木曜日 10:30~11:30)

活動名称:小中学生の造形教室“とーち・かーちアトリエ”
市内の芸術家を講師に迎え、月2回開催。アトリエの目的は、放課後の小学生の居場所づくり。
障がいのあるなしや学年にこだわらず様々な廃材(環境保全課より提供)の素材を用い
自由に表現活動をしています。(第2・4金曜日 15:00~18:00)

●おもちゃと積み木の親子イベントの開催

活動名称:おもちゃ広場、たくさんの積み木で遊ぼう、
エコプラザ親子ひろばのクリスマス会 “アートと木育”などの名称で実施しています。(出張イベント含む)

市内の専門家を迎えて、レッジョ教育、アトリエ教室、童具館の積み木のワークショップ、
東京おもちゃ美術館の“おもちゃ広場”などを開催。(年2~3回)

 

 

ちろりん村年表

2001年 保谷・生活クラブ運動グループ地域協議会福祉部会 子育て応援グループ「ちろりん村」として活動開始する <活動内容 > 子どもクラブ・ミニ保育・親子体操企画 ミッキーとあそぼう!
2002年 まち西東京子育て応援チーム「ちろりん村」に名称を変更して活動 <活動内容>集団保育親子の集い・手作りおもちゃ、おもちゃドクターミニ保育・親子体操
2004年 保育の事業化決定。保育園創立のための準備作業に入る    
生活クラブの費用援助を受けて近隣の保育施設、子育て支援施設の視察見学をする
2005年 名称を子育てネットワーク「ちろりん村」に変更して活動する。活動内容:田無市公民館「おひさまクラブ」講師2名 ・住吉市民集会所「ちびっ子集まれ、わいわいひろば」・ 離乳食講座の保育ボランティア、西東京市の助成金による食育のイベント「食育らんど」の開催と講演会の実施(講師)砂田登志子先生
2006年 活動内容: 田無市公民館「おひさまクラブ」・住吉市民集会所「ちびっ子集まれ、わいわいひろば」・離乳食講座の保育・畑企画、社会福祉協議会より助成金を受け、畑での食育体験活動「土・光・水食べ物の旅」を2年にわたり実施
2007年 西東京市の助成金による食育イベント”ひとりでできるもん”の開催(1月)と食育講演会の実施(講師)坂本廣子先生
ワーカーズ・コレクティブちろりん村の設立(4月)
子育て講演会を開催 (講師) 諸富 祥彦先生
日本生協連合会の助成を受けてわいわいプラザにて、「親子ひろば」、「パパとクッキング」、「たくさんの積み木で遊ぼう」を開催
生活クラブ保育園ぽむの開園(10月1日)。生活クラブ生協より運営を受託する。
子育て支援事業”ふれーず”を開始。地域の子育て中の親子のためのリサイクルショップ”あんじゅ”、子育てイベント、各種講座(リトミック、積み木など)、食育講座(子ども料理)、季節の大人向け講座を開催。毎月のカレンダーを作成し地域へ情報発信を開始する
2008年 社会福祉協議会の助成を受けて「保育講座」の実施
2009年 西東京の助成金を受け、「食育サポーター養成講座」、「子ども料理検定」を2年にわたり実施
社会福祉協議会の助成を受けて「孫育て」講座の実施(講師)棒田明子先生
生活クラブ保育園ぽむが東京都の認証保育所となる(12月)、給食事業の委託を受ける
2010年 エコプラザ・西東京での子育て支援活動の実施。幼児向け「親子ひろば」、小学生向け「アトリエ教室」
社会福祉協議会の助成を受けて「育メン講座」の実施 (講師)汐見稔幸先生
地域活動 西東京・生活クラブ運動グループ地域協議会に所属
東京ワーカーズ協同組合に所属
西東京市協働推進会議委員
西東京市環境団体としてエコプラザ・西東京に登録
プラスド西東京理事
社会福祉協議会評議員